夏のキャンプやレジャーにオススメな軽自動車はたくさんあるがその中でも「スペーシアギア」と「ウェイク」はどちらもアウトドアを想定した使い方の提案や装備が多くある。 コンセプトが似ているこの2台、レジャーユースから普段使いにおいてはどのような違いがあるのかを調べてみた
★スペーシアギア
「遊びゴコロにギアを入れろ」のキャッチフレーズでスズキが販売しているスペーシアをベースにしたモデルである。
▲丸めのヘッドライトが特徴的なスペーシアギア 随所に施されているガンメタリック塗装がタフさを強調している
▲ベースとなった「スペーシア」
こちらも「スーツケース」をモチーフにしたユニークなデザインで遊びゴコロを感じられる。
そのスペーシアをベースに外装、内装をSUVテイストに仕立てたのがこのスペーシアギアである。
発表されたのが2018年末と最近ということもあり、まだ走っている実物を見かけることは少ないがこのインパクトのある外観はいい意味で目立つだろう。
★ウェイク
「ドデカクつかおうWAKE」というキャッチフレーズでダイハツが販売しているコチラも全高の高いモデルの軽自動車である。
▲こちらも道具感の強いデザインである。近くで見ると軽自動車には思えないぐらい大きなクルマに感じる
その全高は1,835ミリとトップクラスである。
ウェイクもCMやメーカーホームページにおいてキャンプやレジャーでの使い方を紹介している。 発表、発売されたのが2014年からと年数は経っているがマイナーチェンジを繰り返して販売されている
●車体寸法比較 (全長×全幅×全高)
スペーシアギア:3395×1475×1800(ミリ)
ウェイク:3395×1475×1835(ミリ)
▲車体寸法においてはウェイクがわずかに高いくらいで大きな差はない様だ
●室内寸法比較(室内長×室内幅×室内高)
スペーシアギア:2155×1345×1410(ミリ)
ウェイク:2215×1345×1455(ミリ)
▲車高の高さがそのまま室内高に反映されている。どちらにしても大人4人が乗って余裕の空間が広がっている。
●燃費比較:JC08モード(メーカーHPより)
スペーシアギア:約28,2km/L
ウエイク:約25,4km/L
▲スペーシアギアにはマイルドハイブリッドシステムが搭載されているので燃費面ではウェイクに比べ優れている。
ウェイクも車重が1トン近いにも関わらずこれだけ走れるので問題ないだろう。
●安全性能比較
スペーシアギア:デュアルセンサーブレーキサポート
ウエイク:スマートアシストⅢ
▲どちらにも衝突の危険がせまると警報+緊急ブレーキをかけてくれるシステムが備わっている
スペーシアギアが単眼カメラとレーザーレーダーを使ったシステムを採用していて近距離や夜間の検知に優れたレーザーレーダーと中・長距離に強く歩行者の検知にも優れた単眼カメラの2つを用いて衝突回避のサポートを行ってくれる
一方ウェイクはステレオカメラにより対象物との奥行きや距離、立体感などを認識してくれる。
https://dport.daihatsu.co.jp/car/sapo-car/?ga=2.188513582.723505532.1558923011-1351743815.1529246641&gac=1.196074718.1559092293.Cj0KCQjwuLPnBRDjARIsACDzGL2u0PWDDW6D3wYlzNM18pR5bF0pRUiLAxLyAITxYpz-ng-5ED3UW9gaAjQdEALw_wcB ※画像イメージはミライース
●内装
どちらも道具感の強い内装になっている。 プラスチックを多用しているが安っぽさは個人的には感じない。
スペーシアギアの助手席前に設置されている収納スペースがツールボックスをモチーフにしたデザインでこういう箇所にも遊びごごろを感じられる
▲スペーシアギアのインパネ
運転席から各種操作パネルが使いやすい位置に配置されている
助手席前のツールボックスをモチーフにした収納スペースが目をひく
ウェイクにも助手席前に大きな収納スペースが設けられておりどちらのクルマも収納面において困ることはなさそうである。
▲ウェイクのインパネ
助手席前の大型トレイは他車にはあまり見られない収納である
メーター配置は、スペーシアギアがハンドルの奥に配置、ウェイクがセンターメーターとなっている。
スペーシアギアの"全方位モニター用カメラパッケージ装着車" には、フロントウィンドウに速度やナビゲーションを表示できる「ヘッドアップディスプレイ」が用意されている
▲シフトの位置や速度がフロントガラスに投影されるので視線移動が少なく済む
●シート
シートはどちらの車種も撥水加工が施されており泥汚れがついてもサッと拭けばキレイになる。
▲スペーシアギア シート面
撥水加工が施されており汚れを気にせずに利用できる
これはアウトドアの時に助かるのはもちろんのこと、日常の場面においてもジュースやお菓子の食べこぼしでシートが汚れた時でもすぐにキレイにできるので小さなお子さんのいる家庭にも重宝されるだろう
前席、後席どちらも頭上空間に余裕があり圧迫感という言葉とは無縁だろう。 後部座席の足元空間は広さは言わずもがなである。 後ろに人が乗車しない場合この空間も収納場所として利用することも可能である
▲車高が高いので腰を屈めずに昇降できる
●積載性能比較
後部座席はスペーシアギア、ウェイクどちらも左右独立で前後スライドが可能なのでトランクスペースを広げて荷物をたくさん積みたい時にも対応できる
ウェイクの注目ポイントとしてトランクスペースのボードを動かして車高の高さを生かした収納が可能になる点がある
またこのボードが特徴的で足を広げれば簡易的なテーブルとして使うことができる
▲車外に持ち出すことも可能なので
キャンプなどでテーブルとして利用できる
トランクスペースも両者撥水加工がされているので汚れを気にせずに物を積載できる
▲スペーシアギアトランクスペース
防汚仕様なので汚れを気にせずにガンガン積める
●まとめ
このタイプの軽ハイトワゴンは日常生活での使い勝手が重視され極限まで居住スペースを確保している。そのためデザイン面において中々差別化が難しいジャンルではあるがその中においてこのスペーシアギア、ウェイクはその「使い勝手の良さ」を道具としてうまい具合に表現している。
レジャーユースでの使い勝手がいいのはもちろんのこと所有しているだけでワクワク感がかきたてられる車ではなかろうか