今だ人気の衰えないホンダの軽自動車『NBOX』のマイナーチェンジの情報が流れ始めている
二代目モデルにフルモデルチェンジしたのが2017年9月なのでもうすぐ発売から3年が経過しようとしている
爆発的なヒットで快進撃を続けているNBOXだがライバル勢の勢いも止まらない
直近では日産三菱の合同会社NMKVから出たスーパーハイト軽自動車『ルークス』『ekスペース』が安全装備の充実具合や質感の高さで人気を伸ばしておりNBOXのトップの座を塗り替えようとしている
ここで2020年6月の販売台数のグラフを確認してみる
メーカー | 通称名 | 本月 | 前月 | 前月比 | 前年同月 |
---|---|---|---|---|---|
ホンダ | NBOX | 15557 | 11655 | 133.5 | 23605 |
スズキ | スペーシア | 12072 | 4392 | 274.9 | 12807 |
日産 | ルークス | 9431 | 3911 | 241.1 | |
スズキ | ハスラー | 7875 | 3529 | 223.2 | 3825 |
ダイハツ | タント | 7263 | 2497 | 290.9 | 12396 |
日産 | デイズ | 6598 | 3849 | 171.4 | 14462 |
スズキ | ワゴンR | 6096 | 3322 | 183.5 | 6558 |
ダイハツ | ミラ | 5652 | 4504 | 125.5 | 8245 |
ダイハツ | タフト | 5079 | 0 | ||
ダイハツ | ムーヴ | 4743 | 2113 | 224.5 | 10738 |
ホンダ | N-WGN | 3586 | 1052 | 340.9 | 843 |
スズキ | ジムニー | 3551 | 2046 | 173.6 | 2287 |
スズキ | アルト | 3099 | 1621 | 191.2 | 4795 |
三菱 | ek | 3066 | 1331 | 230.4 | 3749 |
ダイハツ | キャスト | 1580 | 254 | 622 | 3334 |
▲販売台数トップは変わらずNBOXだが スズキのスペーシア、日産のルークスがじわじわと迫ってきている
またスズキのハスラーもフルモデルチェンジにより旧型からの乗り換えや新規ユーザーの獲得により人気を伸ばしている
スズキのスペーシアには標準モデル、豪華装備やいかついフロントフェイスが印象的なカスタムの他にアウトドアに使えそうなモデルとして『ギア』の3タイプのラインナップがある
▲スペーシアギア、アウトドアに便利なギミックもあるモデル
ルークスに関しても【プロパイロット】と呼ばれる先進の安全技術を搭載しており高速道路の渋滞時でもハンドル操作やブレーキ操作をアシストしてくれる
NBOXの内装も軽自動車離れした質感高いものだったが、新型ルークスもNBOXに肉薄する質感の高さとなっており打倒NBOXという意気込みがヒシヒシと伝わってくるものとなっている
▲日産『ルークス』インパネ周り
先代モデルから大幅に質感が向上した
販売から3年目に入ったにも関わらず今だ首位の座にいるNBOXもある意味化け物だが、そろそろマイナーチェンジでテコ入れしてライバル勢を大きく引き離したいところだろう
マイナーチェンジの中身
NBOXのマイナーチェンジ内容を予想してみた。
②新グレードの追加
①ホンダセンシングの強化
:
ホンダの予防安全技術『ホンダセンシング』単眼カメラとミリ波レーダーにより先行車や歩行者を検知して衝突の危険性があると緊急ブレーキをかけてくれたり先行車を認識して自動で追従走行をしてくれるとても便利なものとなっている。
このホンダセンシングがマイナーチェンジで更に機能が強化されると予想できる
具体的には現行N-WGNと同様に0km〜でも追従走行が可能になると思われる
▲最新のN-WGNには渋滞機能付ACCが採用されている
現行NBOXのACCは30km/h未満になると解除されてしまうので渋滞時などでは使うことができないが、もしマイナーチェンジで改善されれば渋滞時のイライラからも開放されるだろう
更に新型N-WGNに採用されている電動パーキングブレーキがNBOXにも採用されれば信号待ちなどの停止時にブレーキから足を離しても停止を保持してくれる『オートブレーキホールド機能』が使えるようになるので期待したいところである
▲新型N-WGNにはオートブレーキホールド機能がある
②新グレードの追加
ホンダのコンパクトミニバン『フリード』にはクロスターと呼ばれるミニバンの利便性とSUVのタフネスさをクロスオーバーさせたモデルがあるが、NBOXのマイナーチェンジでフリードクロスターのようなクロスオーバースタイルNBOXがラインナップに加わるのでないかと個人的には予想している
▲アクティブスタイルのフリードクロスター
スーパーハイト軽ジャンルにおいてもスペーシアギアや三菱の新型ekスペースのクロスオーバースタイル『ekクロススペース』などがアクティブユーザーの心を掴んでいる
▲力強いエクステリアが印象的な『ekクロススペース』
NBOXもキャンプや車中泊に使える広大な室内スペースを持っているので、ここにSUVテイストを加えてNBOXクロスターとして発売したら面白そうではある
初代モデルにもNBOX+やNBOXスラッシュなどの派生モデルが存在していたのでマイナーチェンジで新グレードが追加されるかもしれない....
▲インテリアも個性的なNBOXスラッシュ
まとめ
二代目にフルモデルチェンジしてからも首位を独走し続けてきたNBOX
絶妙なパッケージデザインや快適なインテリア、豊富な安全装備で多くのユーザーの心を掴んだ国民車だがライバル勢もただ指をくわえて見ているわけではない
軽自動車メーカーの2大巨塔『スズキ』『ダイハツ』はもちろんのこと冒頭でも述べた日産、三菱勢も猛攻をかけており首位の座もこのままでは危ういだろう
もし2020年度内にビッグマイナーチェンジが実行されれば、またしばらくNBOXトップの座は継続されるだろう