ソリオといえばコンパクトなボディサイズながら高い全高と利便性にすぐれたスライドドアを搭載しているコンパクトミニバンとしてスズキの中でも人気の高い車である
現行モデルは全長3,710mm、全幅1,625mm、全高1,745mmと小回り性能にも優れており、NBOXやタントといった軽自動車より余裕のある排気量により走りの面においても不満のない仕上がりになっている
▲重量増の原因となるスライドドアを搭載していながらスズキの得意とする軽量化技術の恩恵で必要十分な動力性能を確保している
そんな人気のコンパクトミニバンソリオが近々フルモデルチェンジされるようだ
そこで現行モデルが改めてどのようなクルマなのかを振り返ると同時に次期型モデルのフルモデルチェンジ内容を考察していきたいと思う
▲スズキのティザーサイトで新型ソリオのフロントマスクが公開されている
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新型ソリオはちょっぴり凛々しくなってますね(*゚▽゚) pic.twitter.com/RLQnUs8BLL
— くらおちゃんねる (@kuraoch) 2020年11月8日
●絶妙なサイズ感が人気のソリオ
ソリオは5ナンバーの小型乗用車となる
5ナンバーの寸法規定は全長4,700ミリ以下、全幅1,700ミリ以下、全高2,000ミリ以下となっている
小型乗用車として有名なホンダフィットや日産ノートなどは車幅が1,695ミリと5ナンバー規格ギリギリまで使っているのに対してソリオは1,625ミリと70ミリほど狭くなっている
全長の関してもソリオはだいぶ短くなっている。
対して全高はフィット1,525ミリ、ノート1,520ミリなどと比べてる1,745ミリとだいぶ高くなっており、ここがコンパクトなボディサイズながら広々とした車内空間を実現しているソリオの要因となっている
高い全高と、こどものいる家庭に重宝されるスライドドアを搭載しておりミニバンライクな使い方が可能ながら、それでいて街中での取り回し性能に優れているところがソリオの人気の1つとなっている
ガチンコライバルとして挙げられるのはダイハツ『トール』である(トヨタには『タンク』という名称でOEM供給されている、エンブレムの違いなどがあるが基本は同じクルマとなる)
トールのボディサイズは全長3,700ミリ、全幅1670ミリ、全高1,735ミリとなっておりソリオと近いサイズ感になっている
▲ダイハツ『トール』
ボディサイズもソリオに似ており、購入を検討する際には比較対象としてよく挙げられる
排気量はトールが1,000ccのみに対して、ソリオは1,200ccと少し大きくなっている
またソリオはグレードによってハイブリッド仕様が設定されているのでモーターのアシストが入ることによりアイドリングストップからの復帰はソリオのほうが静かになっている
●次期型モデル予想
次期型のソリオに関してもボディサイズに大きな変更は加えられないだろうと予想できる
取り回しの性の良さはそのままに内装面や機能面でのグレードアップが行われるだろう
現行モデルに搭載されているステレオカメラで先行車を検知して追従走行をしてくれるアダプティブクルーズコントロールは40km~100km/hの作動範囲に限定されるが 次期型モデルはおそらくカメラ性能を向上し0km〜の追従走行が可能になるだろう。
スズキは電動パーキングブレーキの採用に消極的なイメージがあるので新型ソリオに搭載される可能性は少ないが、もし採用されれば直接のライバルとなるダイハツ『トール』に並ぶ形になる
安全性能においても現行モデルではグレード別に設定されているSRSカーテンエアバッグなども時代の流れにあわせて全グレード標準装備になる可能性が高い
▲現行モデルでは『HYBRID SZ』・『HYBRID MZ』にしか装備されないSRSカーテンエアバッグ。側面衝突時の頭部への衝撃を緩和してくれる
まとめ
コンパクトカーの中でも珍しいボディサイズのソリオは軽自動車からの乗り換えユーザーにも運転しやすい車として人気を得ている
次期型モデルはモーターの出力向上も予想できるので軽快な加速感やさらなる燃費向上も期待できる
気になる価格においては、それほど大きな価格アップはないだろうから、コスパに優れた5ナンバー車として年末年始の商戦においても期待の一台として新型ソリオは注目度もあがるだろう