車を購入するさいに重視するポイントというのはユーザーによってさまざまだが、やはり燃費というのは経済性を考えた時に外せない要素だろう
ガソリンとモーターの二つの動力を使って走行するハイブリッドカーはトヨタのプリウスやコンパクトカーアクアをはじめ、多くに車種に採用されている技術となっている
[f:id:TIMMY:2021031515400
参考元:> トヨタ アクア | 特長 | トヨタ自動車WEBサイト
5p:plain] ▲トヨタの人気コンパクトーアクア 燃費はWLTCモードで27.2~29.8km/Lと優れた燃費性能となっている
メーカー各社、さまざまな技術によって燃費向上に努めている
日産の『e-POWER』も注目の技術のひとつといえるだろう
◆e-POWERとは?
2020年12月23日の発売された新型ノートは先代モデルに設定されていたガソリンモデルを完全に廃止して『e-POWER』仕様のみのラインナップとなっている
▲日産新型ノート、価格は2,054,800円~となっている
『e-POWER』の大きな特徴はエンジンはタイヤにつながっておらず発電のみに徹するように設計されている(シリーズハイブリッド式)
「e-POWER」はガソリンエンジンとモーターを融合した新しい電動パワートレインです。 ガソリンを燃料にエンジンが発電機を回して電気をつくり、「日産リーフ」にも搭載している大出力モーターのみで100%駆動するため、電気自動車そのものの走りを楽しむことができます。 発電した電気でモーターを動かすため、電気自動車のようなリニアな加速感や高い静粛性を楽しめる
さらにエンジンで発電を行うので電気自動車のように出かける前に充電を気にする必要もない
電気自動車が苦手とする寒冷地でも安心して使うことができるのも『e-POWER』の特徴である
新型ノートに採用されている『e-power』は第二世代となりモーター出力やトルクが向上し高速クルーズや追い越しのおいてもパワフルな加速感で余裕にある走りを実現している
一方、ホンダの人気のコンパクトカー『FIT』やミニバンの『ステップワゴン』は採用されている『e:HEV』という技術もEVドライブモードというモーターのみでの走行が可能で更にエンジンで発電用モーターを駆動し、発電した電力で走行用モーターを回す『ハイブリッドドライブモード』もあるが『e-POWER』とはどうような違いがあるのだろうか
◆e:HEVとは?
市街地では燃費性能に優れるモーター走行を中心にして、高速走行時には電気よりも効率のいいエンジン走行にきりかえる
ドライブモードは3つあり走行状況に応じて切り替える
●EVドライブモード
幅広い領域で、バッテリーからの電気によりモーターのみで走行。エンジンを止めて走るので、ガソリンを使わずに電気自動車として走行
●ハイブリッドドライブモード
強い加速時は、エンジンの力で発電した電気でモーターを駆動。車速にリニアな加速音とともに走行。高出力時はさらに、バッテリーからも電力を供給
●エンジンドライブモード
エンジンの得意領域である高速クルーズ時にエンジンと車輪を直結し、エンジンの力で走行
市街地走行においてはリニアな加速感や静粛性の高さを体感できる『e-power』だが、モーターのみの走行となるので高速道路を使った長距離クルーズは苦手とされている
ホンダの『e:HEV』は高速クルーズ時にはエンジン走行により力強い安定感のある加速を維持することができる
駆動用モーターと発電用モーター、2つのモーターで構成されたハイブリッドシステム、駆動用モーターは駆動軸と直結した構造となっており減速時には回生をおこなう
発電用モーターはエンジンと直結している
シンプルなシステムでエネルギーロスの少ない優れたものとなっている
日産『e-POWER』は走行はモーターのみで行う電気自動車に近い性質となっているが、ホンダの『e:HEV』はモーターとエンジンの得意とする分野をシステムが切り替えて走行するハイブリッドシステムとなっている